脱いつもと同じ提案!”失敗しない”白髪を活かすホイルワークのGreyLights(グレイライツ)
サロンのお客様の大半はグレイカラー。
使う薬剤も決まっていて、お客様とカウンセリングすらしばらくしていない気がする・・・
そんなキャリアの長い美容師さんに向けてボクからの「こんなやり方どうでしょう?」そんな提案。
そんなわけで今回は『脱いつもと同じ提案!”失敗しない”白髪を活かすホイルワークのGreyLights(グレイライツ)』
として、失敗しないやり方を学んでサロンの提案の幅を増やす!
この記事ではそんなきっかけを提供します。
GreyLightsとは?
今回紹介するGreyLightsを提案の選択肢に入れておくと
- お客様の白髪ストレスを軽減できる
- 失敗しないからスタッフに任せられる
- サロン内で技術シェアができてレベルの底上げ
そんなことが可能です!
今回のカラーを一言で言うと『白髪が伸びても気にならないカラー』
白髪を染めずにカラーしているので当然なのですが、美容師が思ったよりお客様に喜んでいただけるカラーです。
「しっかり染めたい」お客様だけじゃない
ボクがお客様にこのやり方をするようになったきっかけは、実は『しっかり染めなきゃいけない』と思い込んでいるのは美容師側だと気がついたから。
確かに「しっかり白髪を染めて欲しい」とご希望のお客様多いですが、実はしっかり染まっているかどうかが重要ではないお客様も多いのです。
無意識に
- ここまでが白髪染めの限界
- いつもと違う提案をして失敗したくない
- しっかり染めなきゃクレームになる・・
あなたはそう思っていませんか?ボク自身もそうでした。
でもお客様に「白髪とどう付き合っていくか?」そんなお話をするようになって、意識がまるっとかわったんです。
GreyLightsは
- 最初にハイライトを入れる
- 軽くシャンプー
- ワンメイク
と、2プロセスが必要。
GreyLightsの重要なポイントは3つです!
①ベースと5レベル差のハイライト
ボクは通常のデザインでは3レベル差のハイライトを推奨しています。
理由はちょうどよくしっかり見える明度差だから。
ですがGreyLightsの場合はある程度のコントラストが必要。
白髪を目立たなくしたいから5レベルの明度差が必要です。
根元が10cmほど伸びているお客様。
GreyLightsでハイライトを入れただけですが白髪が目立たなくなっているのではないでしょうか。
注意点が1つ。
ブリーチを使っての施術は、最初に入れたホイルと最後に入れたホイルでは仕上がりに明るさのムラができますよね。
なので明るくなったところか濡らしたタオルで丁寧に拭き取って、リフトをストップさせます。
これで時間差による明度ムラを防げます!
②白髪がくすまない薬剤設定
白髪を染めずにワンメイクをするので、薬剤設定には1つ注意が必要です!
というのもグレイの比率が30%以上のお客様に、ファッションカラーでのいつも通りの色の使い方をすると
- 寒色が強いと白髪がブルーに
- 暖色が強いと白髪がレッドに
メーカーさんのカラーチャートのように色がですぎます。
しっかり提案を伝えてカラーしたら失敗・・ではお互いが困りますよね。
そうならないために、Nを約30%混ぜましょう!
ボクはN9がオススメ。
5Lvや6LvのN系を使ってしまうと、グレイが染まってしまいますし、ハイライトも消えるので注意!
③パートを変えるお客様への入れ方
パートが決まっているお客様はボクの通常通りのやり方でOK。
↑ご覧になってない方は『OpusLightsのやり方』ぜひ見てください
- パートがない方
- パートを変える方
この場合は入れ方をこうします。
大事なのはラインを3mm以上太くしないこと。
パートを変えた時にバキッとハイライトが悪目立ちしないためです。
まとめ
結論『白髪が伸びても気にならないカラー』はいつもの白髪染めをやめたいお客様の声に応えられるテクニック。
GreyLightsにチャレンジして、お客様がほっとする瞬間を増やしてほしいなと考えてます。
その結果
- お客様の白髪ストレスを軽減できる
- 失敗しないからスタッフに任せられる
- サロン内で技術シェアができてレベルの底上げ
いいことづくめではないでしょうか。
ぜひ『カウンセリングの視点』を変えてお客様の声を聞いてみてください。
やり方はカンタン。「いつものカラー気に入ってくれてますか?」と、質問してください。
例えば同じ環境では同じ植物しか育ちません。
ですが日当たりを調整するだけで同じ植物でもグングン育つし、枯れやすかった植物も元気になることもあります。
あなたの提案は、同じ環境の『いつもと同じ』に慣れすぎていませんか?
チャレンジするきっかけになれたらうれしいです。
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