ボクと同い年の、37歳の男性美容師の友人の話。
彼はヘアカラーは好きだけど、自称:細かいことは気にしないタイプ。
会話でボクが「え!!」と声を出して驚いたのは、
ヘアカラーの塗り分けをしないコト
でした。
自分の仕事は根元から毛先まで、基本ワンタッチであると。
ソレが男気であると。
飲み会の席ではありましたが、ボクは彼に初めて「お客様の髪に無責任でしょうよ!!」と、怒ってしまいました。
*ケンカしたワケではなく、真剣だからですよ!
彼が言い返す間も無く、ボクから3つ伝えたんです。
- 必要以上にお客様の髪を傷めてしまっている
- 実は大した手間じゃない!
- 10年後も今来てるお客様を担当したいなら今すぐ変えた方がいい!
もし、この記事を読んでいる
キャリアが15年以上のベテランの美容師さんで、
ギクッ!とした方がいたら、よかったら最後まで読んでほしいんです。
彼も今でこそボクの伝えたことを実行してくれているのですが、当時はボクに言われたことで
「アレ?ちょっと自分マズイのかも・・」
と思ったそう。
*その時に教えて欲しかったですが・・笑
今回の記事は、カラーひとすじ18年のボクの実体験からの、カラーのオキシ1本だけ在庫を増やす&やり方を変えるだけでお客様の髪がガラッと変わる!
よかったらあなたもやってみませんか?
というお誘いです(^_−)−☆
「やり方教えてくれ」
彼が言っていた塗り分けない理由は、
- カラーのカップが増えるのが面倒
- 塗り分けてもそんなに変わらないじゃない?
- スタッフもみんなそうだし・・
ボクの回答は、
- カップ洗うのに10分もかかるのかい!?
- ダメージが70%以上も下がるよ!!
- 自分がそうだから、後輩もやり方知らないんじゃない・・?
「う〜ん・・」
と、彼は黙ってしまいましたが、後日連絡が来たんです。
「やり方教えてくれ」と。
でも1つだけ!教える前に約束してもらいました。
1ヶ月続けてみて、やり方に違和感があったらやめてOK
今までのやり方にすぐ戻す!
だって人に「やれ!」って言われて違和感のある事を続けていて、つまんなそうな美容師にカラーされるお客様の身にもなってみてくださいよ・・
たまったもんじゃないですよね。笑
でも!意外な本気の度合いが伝わってきたので4つのコツを伝えました。
多いような・少ないような絶妙な数ではありますが、この記事を読んでくれている方にも特別にお伝えします!
ボクが伝えたカラーの塗り分け4つのコツ
①アルカリキャンセルのオキシを1本発注しよう!
各メーカーから出ていますが、ボクが使っているフィヨーレのアルカリキャンセルのオキシを使ってもらいました。
仕上がりの質感よく更に2リットルで1500yenとコスパも◎なのです!
*通常は1リットルで1,200が多い価格帯です
カラー剤の在庫を増やす必要がなく、
コレだけでも既染部のダメージをか・な・り軽減できます。
②塗り分けるときの薬剤設定はコレを見ればOK!!
ボクの作った早見表。見方は、
毛先が11レベルで黄色くなってきていたら、8レベルの番号の薬剤を使うと約7レベルに仕上がる。カンタンでしょう?
*15段階と20段階の二種類がありますが、ボクの場合20段階
髪質によって差は多少ありますが、目安があると迷いません。
③塗り分ける時は塗布量のココに注意!
塗り分けたところの差が出ないように、新生部と既染部の境目に一番毛先の薬剤を多く載せます。
そこだけ2回薬剤を載せると失敗がありませんよ!
④仕上がりを触ったお客様の声を聞いてみて!!
10人のお客様の声を聞いてもらいました。
どうだったか!?を聞くのは人によっては勇気が要ります。
でもお客様のためのヘアカラーなので、聞かないと良いか悪いかはわかんないんですよね。
お客様の反応の変化
1ヶ月後「どうだった?」そう聞いてみました。
「なんかよかった」
7文字かよと短文なことは置いておいて、なんだかんだその後も続けているそう。
彼から聞いたお客様の声
- いつもより手触りがいい気がする
- なんか変えたの?
- 次はパーマもかけてみようかな
お客様の声が前向きなら、OKなのではないでしょうか(^_−)−☆
薬剤のダメージを少なくする
⬇︎
お客様の髪が変わる!
⬇︎
髪が変わると気分がアガる!
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もっといろいろ楽しみたくなる!!
それがボクの大好きな、ヘアカラー。
この記事を読んでいる美容師さんで、
- なんとなく独学でカラーはワンタッチできてしまった
- 塗り分けることを必要に感じていなかった
- 塗り分けを15年前の先輩は教えてくれなかった!
- お客様の髪はやっぱり大事にしたい
そう感じている15年以上キャリアのある美容師さんは、彼のようにオキシ1本増やすことからスタートしてみたらいいのではないでしょうか(^_−)−☆
その手間は、お客様の髪が良くなって喜んでくれるために!どうしても必要なコトなのです!
よかったら、あなたもボクの友人の彼のように、やり方をまずはちょっとだけ、変えてみませんか?
ボクはあなたのチャレンジを応援してます(^_−)−☆
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