残留ティントのある髪がライトナーで明るくならない『理由』と『対策』
前回1ヶ月前に8レベルのヘアカラーをして「今回は明るくしたい!」そうご希望のお客様。
明るくなる薬剤設定にしてカラーをしたのに
「アレ?あんまり変わらないな・・」そう思ったことはありませんか?
仕方なく加温したら、根元部分だけ明るくなってさらに失敗してしまった・・
もしかしたら、この記事を読んでいるあなたもそんな経験があるかもしれませんね。
ちなみにボクは何回もあります・・
その経験をもとに同じ失敗のないようにして欲しい!
結論から言うと、残留ティントは
- ライトナー
- 12・14レベルのオキシ2倍の薬剤
では明るくなりません!
詳しく解説していきますね。
残留ティントで明るくならない理由
理由はシンプル、残留ティントがジャマするからです。
ですが
「ライトナーでちょっと明るくなる気がするけど・・」そう思いませんか?
微妙な明るさは出るかもしれませんが
お客様が明るくなったと実感できるくらい。
つまり2〜3レベル明るくすることは不可能です。
明度の変化でお客様の実感
- 1ヶ月前にカラーしたばかり
- グレイカラー
- 6レベル以下の薬剤
で全体をカラーしている髪はまず明るくできません。
コレは例えると、コーラの入っているグラスにオレンジジュースを入れても味が混ざるだけで入れ替わらないことと、おなじです。
当然ですよね。
なので一度コーラを捨ててから、オレンジジュースを入れないとNGなのです!
だから一度色を取り除く必要があります。
残留ティント対策!
『ブリーチ』『脱染剤』『アルカリカラー』の特徴をまとめました。
脱色:明るくすること
脱染:色素を壊すこと
対策は2つ!
- ブリーチを使う
- 脱染剤を使う
残留ティントのある髪を明るくする方法は、コレだけです!
とはいえブリーチを単品で使とコントロールが難しい・・
なので
CL:ブリーチ 5:1〜10:1
OX 3%〜4.5%
で調整します。オキシが3%なのは
- ブリーチのリフト力を減らす
- 残留ティントを取ると1〜2レベル明るくなる
- ダメージ対策
です。
調整が難しい!と感じる方は、
ホーユーのアプリエグロウCRクリーム&パウダーがカンタン!
キレイに脱染できてボクの愛用品です。
実際の仕上がり
もし脱染剤をお使いでない美容師さんは、あるとベンリですよ!
まとめ
- 残留ティントはカラーでは明るくできない!
- カンタンな脱染剤がカラーリストのオススメ
そして何より!
お客様の希望通りの髪色にしてあげてください。
もしあなたが「アレ?あんまり明るくならなかったな・・」そう思ったら
お客様も確実に同じことを感じています。
ですがお客様からはすごく言いにくいのです。
なので「まぁ何も言われないから大丈夫かな」ではなく、美容師から寄り添った提案・お直しの確認が重要ではないでしょうか。
そのままにして『失客するかどうか』は、あなたの対応次第です。
自分がお客様だったらどちらがいいですか?
お客様にまたきて欲しくはありませんか?
ぜひチャレンジしてくださいね!
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