入社前に覚えておきたい失敗しないヘアカラーの薬剤の作り方
『0から始める髪色レッスン』は新卒で春から美容室に入社する方・結婚出産などブランクがあり仕事に不安のある方へ向けての内容です。
この記事では『失敗しないカラー剤の作り方』を紹介します。
コツは3つ!
- スケールにカップを正しくセットする
- 1剤と2剤の種類を間違えないようにする
- よ〜く混ぜる!
「そんなこと知ってるよ!」と、いう方もいるはずです。
でもいざサロンに入ってカラー剤を作るときに、緊張すると思うんですね。
不安を煽るように聞こえるかもですが、どんなにスタイリストの技術が素晴らしくても、
あなたが薬剤を間違えたら失敗します。
この失敗で困るのはスタイリストのように聞こえるかもですが・・違います。
困るのはお客様です。
そこを忘れずに!確認していきましょう。
スケールに正しくセットする
①はじめにスケールの上にカラーのカップを置きます。
*スケールとは計りのコト
②カップを置いてからスケールのスイッチをONにします。
スイッチをONにしてからカップを置くと、
カップ自体の重さが表示されてしまいます。
その際はボタンを押して0に戻せばOK
③まず1剤を入れます。
次に同量の2剤(オキシ)を入れて完成です。
ボクは間違えがないように、使う薬剤を必ずポストイットに書いて渡します。
ですがサロン・スタイリストによっては
- カルテを見て作る
- 口頭で言われて指示通り作る
特に口頭で言われる場合は要注意!
まだサロンの薬剤の名前を覚えていない・使っていないからイメージできない時は、間違えやすいです。
ポケットに小さなメモを用意して、指示を聞き間違えないようにしましょう。
⬆︎薬剤の比率と計算方法はコチラに書いてあるので必ずご覧ください。
基本は1:1(1剤:2剤)でOKです。
ですが明るくするパワーがある1剤の場合、2剤を1.5倍〜2倍入れるものもあります。
12〜14Lvなど大きい数の薬剤は2剤を倍入れます。
*明るくするパワーが強いため、2剤の量が多く必要
入社したらサロンの薬剤をある程度把握しましょう。
2剤の種類を間違えない!
■2剤の種類と用途
メーカーにより2%や2.8%・4.5%など様々ですが、上記のように大きく分けると3つのタイプがあります。
なので間違えないようにしましょう。
あなたが間違えてしまうと明るくなるはずはならなかったり、お客様の髪に必要のないダメージを与えてしまいます。
どれを使うかには、理由があります。
ぜひ確認してくださいね。
よ〜く混ぜる!
よく混ぜる理由は
- 1剤のアルカリ
- 2剤の過酸化水素
この2つをしっかり混ぜる必要があるからです。
よく混ざっていないと、それぞれがお客様の頭皮への『刺激』になります。
アルカリが過酸化水素でしっかり薄まって、過酸化水素もアルカリにしっかり薄まる。
例えば原液と水で作ったカルピスの最後に濃いところが残っているのは絶対NGです!
混ぜ方も3パターンあります。
電動で混ぜる
マドラーで混ぜる
スパチュラで混ぜる
電動マドラーは空気が入ってしっかり混ざり、量も増えるので便利です。
でも薬剤が20g以下だと混ぜにくいのでマドラーやスパチュラを活用しています。
*電動以外は100均で揃います
まとめ
- スケールにカップを正しくセットする
- 1剤と2剤の種類を間違えないようにする
- よ〜く混ぜる!
失敗しないコツをお伝えしました。
美容学校の授業でもやっているかもしれませんが、サロンワークでは1日に何10回も薬剤を作ります。
ミスしてしまうことは誰でもあります。ですができるだけないように、細心の注意を払って仕事をしましょう。
ミスで困るのはあなたではなく、スタイリストでもなく、お客様ですから。
一緒に進んでいきましょう!
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